近年ウェブショッピングの発達により、D2Cでのアパレル事業に参入する企業や団体が急激に増加しています。
非常に多くのブランドが参入する中、どのようにすればD2Cでアパレル事業を成功させられるのでしょうか。
本記事では、D2Cアパレルブランドの成功例や、D2Cアパレルブランドが人気な理由、成功させるためのポイントまで紹介します。
本記事を読めば、D2Cでアパレルブランドを成功させるためのヒントを獲得できます。
D2Cアパレルブランドを立ち上げたい・拡大させたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
▼この記事で分かること
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D2Cアパレルブランドの成功事例10選
ここでは、D2Cアパレルブランドの成功事例を10選紹介します。
各ブランドの特徴やターゲット・成功ポイントなど、詳細に解説しますので、D2Cのアパレル事業の開業を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
▼ここで紹介するD2Cアパレルブランド10選
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事例①|FABRIC TOKYO
引用元:FABLIC TOKYO
FABLIC TOKYOは、高品質なビジネスウェアをオーダーメイドで制作できるブランドです。
最初の一度のみ店舗へ来店し、サイズ測定を行います。ご自身に合ったサイズを記録、その後はいつでも好きな時にスマホでスーツのオーダーが可能です。
FABLIC TOKYOは、オンラインからの注文がメインになるので、実店舗で在庫を持つ必要がないので、人件費やテナント費用を抑えています。
こうした固定費を削減することで、高品質なオーダースーツをリーズナブルに購入できる点が人気の理由です。
特に、30〜40代のビジネスパーソン、デジタル世代を主ターゲットとし、高品質で機能性・デザイン性の高いスーツを3万円台から提供しています。
事例②|ALL YOURS
引用元:ALL YOURS
ALL YOURSは、「日常を快適にする服」を掲げるD2Cアパレルブランドです。
水洗いできるスーツやストレッチ性の高いジャケットなど、機能性と日常使いのしやすさを両立したプロダクトが特徴です。
顧客との直接的な関係性を重視し、フィードバックを活かした商品開発や、クラウドファンディングでの先行販売を積極活用しています。
コアなファンとの共創型の姿勢が支持を集めており、ターゲットは30代〜40代の働く男女です。
ミニマルなライフスタイルやサステナブルな価値観を持つ人から多く支持されています。
事例③|Allbirds
引用元:allbirds
allbirdsは、Goldwinが展開する自然素材を活用したサステナブルスニーカーを主力とするD2Cブランドです。
メリノウールやユーカリ繊維、サトウキビ由来のソールなど、環境負荷を抑えた素材選定が特徴的なブランドです。
シンプルでミニマルなデザインと、驚くほどの履き心地で人気を獲得しています。
ターゲットは、環境意識の高い20〜40代を中心に掲げています。
D2Cモデルで中間コストを省き、共感を呼ぶブランドストーリーをSNSや口コミで広げたことが成功の要因と考えられます。
2020年からはGoldwinが国内展開を開始し、機能性・サステナビリティ・デザインの三軸で支持を拡大し続けています。
事例④|COHINA
引用元:COHINA
COHINAは、身長155㎝以下の小柄な女性に特化したD2Cアパレルブランドです。
小柄な女性が抱えるサイズ選びの悩みに応えるべく、D2Cモデルで商品を展開しています。
販売は自社ECを中心に行い、集客施策として毎日配信される公式Instagramのライブも好評です。
ライブ中には視聴者から寄せられる質問にリアルタイムで対応することで、ECでは伝わりにくい細かな仕様や着用感をわかりやすく伝えています。
また、D2Cならではの独自キャンペーンとして、ライブ配信中にクーポンを発行する施策なども積極的に実施しています。
新作アイテムは週ごとに頻繁に更新されており、リピート顧客が多く、離脱率が低い点も特徴です。
事例⑤|Kay me
引用元:Kay me
Kay meは、忙しい人へ向けた快適な衣類を提供することに着目したD2Cアパレルブランドです。
特に、「ラクちん・時短・映える」の3つの価値にこだわり、忙しく働く女性がもっと自由に、美しく働ける服を製造販売しています。
Kay meの服は、日本製にこだわり、衣料廃棄ゼロ・動物素材の不使用・循環社会への貢献など、サステナビリティにも注力しています。
Kay meでは、D2Cのデメリットである試着ができない難点を、試着便サービスを採用したことで取り除き、D2Cでありながら試着ができる点が支持されています。
機能性・品質・サステナビリティ・顧客体験を全方位で強化し、D2Cモデルの成熟型として存在感を示しています。
事例⑥|pairmanon
引用元:pairmanon
pairmanonは、「家族でリンクコーデを楽しむプチプラ子供服」を主軸に展開する、日本発のD2Cブランドです。
トップスやパンツ、トレーナーなどを子どもサイズだけでなく、大人サイズでもそろえ、親子や家族のペアルックを提案しています 。
低価格ながら高品質かつ、高いデザイン性が支持されています。販売データに基づいた小ロット生産により、在庫リスクを抑えた運営体制も強みの一つです。
また、Instagramでは、「#pairmanon」「リンクコーデ」を活用し、ファンとのコミュニケーションを積極的に推進している点が特徴的です。
事例⑦|土屋鞄製造所
引用元:土屋鞄製造所
土屋鞄製造所は、1965年創業の日本発レザーブランドで、「時を超えて愛される価値」を追求し、ランドセルからビジネスバッグ、財布まで幅広く展開する名ブランドです。
工房で職人が一つ一つ手作業で仕立てた製品は、耐久性はもちろん、長期で使っても壊れにくい特徴を持ちます。
近年では、D2Cにも進出し、ECと直営店を軸に、顧客との関係性を大切にしながら商品価値を丁寧に伝えています。
オンラインでも素材や製造背景を詳細に紹介し、購入体験を豊かに設計しています。
また、修理・リユース事業にも注力し、持続可能なライフスタイルの提案にも取り組んでいます。
事例⑧|SOÉJU
引用元:SOÉJU
SOÉJUは、人生のベースとなる上質なベーシックウェアを提案する、日本発のD2Cアパレルブランドです。
1万人以上のスタイリングを手掛けてきたプロのスタイリストによるデザインで、洗練されたカラーやシルエットが定評を集めています。
SOÉJUでは、試着が出来ないというD2Cビジネスのデメリットに対し、試着便を導入したことで、実際に購入希望者は試着ができる仕組みになっています。
また、公式サイト内では、実際にスタッフが着用したコーディネート例を頻繁に掲載しており、消費者が欲しいと思った商品の着用感を見られるのも特徴です。
事例⑨|louren
引用元:louren
lourenは、洗練された大人向けのベーシックなデザインをグローバルに展開する日本発のD2Cアパレルブランドです。
オンライン主体ながら、代官山や新宿・阪急うめだ本店での定期的なポップアップ出店を通じて、ファブリックやディテールを直接体験できる場を提供し、ブランドと顧客の距離を縮めています。
D2Cならではの顧客接点強化やコミュニケーションに重きを置き、Instagram経由でのDM・コメント対応やECチャット導入など、迅速でパーソナルなカスタマーサポートも実践しています。
2023年にはパリ・ファッションウィークにも参加し、海外展開にも注力しているようです。
Buyeeとの越境EC連携で世界116ヶ国を対象に販売可能になり、クリエイティブ性とビジネス成長の両立を果たしたD2Cアパレルブランドです。
事例⑩|HushTug
引用元:HushTug
HushTugは、高品質なレザーを使用したバッグやウォレットなどを展開するD2Cブランドです。
無駄を省いたシンプルなデザインと、低価格ながら高品質である点、国産レザーを使用するなど、こだわり抜かれた製品設計は、多くの顧客から支持されています。
2025年6月時点、全国に6つの実店舗を持ち、店舗では実際の商品を手に取りながら購入検討が可能です。
ECサイトの設計もコンセプトに沿ったシンプルで洗練されたデザインを採用しています。
D2Cアパレルブランドが人気な理由
ここでは、D2Cアパレルブランドが人気を集める理由を紹介します。
D2Cアパレルブランドが人気の理由は、主に以下の4つです。
- 理由①|顧客の声を直接ヒアリングできる
- 理由②|中間マージンを削減できる
- 理由③|収益性が高い
- 理由④|ブランドの世界観を伝えやすい
理由①|顧客の声を直接ヒアリングできる
D2Cアパレルブランドは、店舗や小売業者を介さずに消費者と直接繋がるモデルです。
そのため、リアルな声を直接受け取れる点が大きな強みです。
SNSやECサイト・ライブ配信・DMなどを通じて、顧客の悩みや期待を日々収集し、それをスピーディーに商品開発や改善に反映できます。
例えば、「丈が短い」「ポケットがほしい」といった声を基に即改良できる体制は、ユーザー視点の商品づくりに直結します。
理由②|中間マージンを削減できる
従来のアパレル業界では、メーカー・卸・小売店など複数の中間業者を介するため、その分マージンが上乗せされ、商品価格が高くなる傾向がありました。
一方でD2Cモデルは、企画から販売・配送までを一気通貫で行うため、中間コストを大幅に削減できます。
この構造により、高品質な商品を適正価格で提供できるだけでなく、価格以上の価値を感じてもらえる仕組みが作れます。
消費者にとっては「コスパが良い」と実感しやすく、ブランドへの信頼やリピート購入にもつながりやすくなっています。
理由③|収益性が高い
D2Cブランドは、製造から販売までのプロセスを自社で完結できるため、粗利率が高く収益性にも優れています。
中間マージンが発生しない構造に加え、SNS集客やEC販売によって広告・販売費も効率的に抑えられます。
また、顧客の声を活かした受注生産や予約販売などにより、在庫リスクや廃棄ロスを最小限にできるのもポイントです。
結果として、小資本でも利益を出しやすいビジネスモデルが実現します。
顧客との関係性を深めることで顧客生涯価値を高め、継続的な収益確保にもつながります。
理由④|ブランドの世界観を伝えやすい
D2Cは、自社の世界観や価値観をダイレクトに発信しやすいのも魅力の一つです。
ビジュアル・言葉・コンセプト・モデル選びまで、一貫したブランド表現が可能で、消費者に「このブランドが好き」と思ってもらえる関係を築けます。
店舗設計や販売員の教育などに依存せず、SNSや自社サイト、パッケージ、コンテンツなどあらゆるタッチポイントでブランドメッセージを届けられます。
こうした設計により、ブランド独自の世界観に共感したファンが自発的に応援したくなる仕組みも作りやすいです。
D2Cアパレルブランドを成功させる5つのポイント
D2Cアパレルブランドは、競合が多い業界になりますが、特定のポイントを抑えることで、成功に近づけます。
ここでは、以下の5つのポイントを紹介します。
- ポイント①|顧客のニーズを徹底的に把握する
- ポイント②|SNS運用でファンコミュニティを作る
- ポイント③|ECサイトとUI/UXの最適化
- ポイント④|ブランドの世界観を統一する
- ポイント⑤|物流・カスタマー対応も戦略のうち
ポイント①|顧客のニーズを徹底的に把握する
競合の多いD2Cアパレル市場で差別化するためには、「誰の、どんな悩みを解決するのか」を徹底的に深掘りすることが重要です。
表面的な属性だけでなく、ライフスタイル・価値観・行動傾向までを捉え、ペルソナを具体化しましょう。
商品開発だけでなく、発信内容や接客方法までニーズに合わせて設計することで、「私のためのブランド」と感じてもらえる体験が生まれます。
定性・定量の両面でニーズを拾い上げることが、継続的なファンづくりの第一歩です。
ポイント②|SNS運用でファンコミュニティを作る
D2CブランドにおいてSNSは、単なる集客ツールではなく、顧客との関係性を深める場です。
商品の魅力を伝えるだけでなく、ストーリーや価値観、開発の裏側、ユーザーとの交流を発信することで共感を生みます。
コメントやDM、ライブ配信を通じてファンと対話し、商品開発にも意見を取り入れる共創姿勢がブランドへの愛着を強める事が可能です。
ブランドを「一緒に育てる」意識を持ってもらうことで、ファンコミュニティを形成できます。
ポイント③|ECサイトとUI/UXの最適化
D2Cブランドの販売元はオンラインですので、サイト内の見やすさを最適化することが購入率にも影響します。
どれだけ良い商品や世界観があっても、ECサイトのUI/UXが悪ければ購入にはつながりません。
商品の探しやすさ、サイズの分かりやすさ、購入導線のシンプルさ、スマホ対応など、ユーザー目線で細部まで設計しましょう。
また、レビュー機能や着用画像の掲載なども購入の後押しになります。ストレスのない購入体験を提供することで、初回購入からリピートにつなげ、ブランドへの信頼を育てることができます。
ポイント④|ブランドの世界観を統一する
世界観はD2Cブランドの顔ともいえる重要な要素です。
デザイン、言葉、モデル、SNS投稿、梱包、ECサイトのビジュアルに至るまで、一貫性があることでブランドの個性が際立ちます。
あのブランドらしいと印象づけやすい体験を積み重ねることで、他と差別化され、ファンが世界観ごと購入してくれるようになります。
カジュアルなのか、洗練系なのか、エシカル重視なのか、軸をブレさせず、すべての接点に統一感を持たせることが成功のカギです。
ポイント⑤|物流・カスタマー対応も戦略のうち
商品が届くまでのスピードや梱包の丁寧さ、返品・交換のしやすさ、問い合わせ対応のスムーズさなど、購入後の体験もブランド価値を大きく左右します。
配送の遅れや雑な対応は、どんなに良い商品でも信頼を損なう原因になります。
逆に、丁寧な対応は「また買いたい」「人にも勧めたい」と思わせる大きな要因になります。
物流パートナーの選定や対応フローの整備を含め、カスタマー体験を戦略的に設計することで、リピートとクチコミの好循環を生み出せます。
D2Cアパレルブランドに関するよくある質問
D2Cアパレルブランドを始めるにあたって、疑問点を多く持つ方もいるかと思います。
ここでは、D2Cアパレルブランドに関するよくある質問を3つ紹介します。
▼ここで紹介するよくある質問3つ
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よくある質問①|D2Cと通常のECとの違いは?
D2Cは「ブランドが直接顧客に販売する」点が最大の違いです。
通常のECは、卸業者や小売店を経由したり、Amazon・楽天などのモールに出店して販売するケースが多く、顧客との距離が遠くなりがちです。
一方、D2Cは商品企画から販売、アフターサービスまでを自社で一貫して行います。
顧客の声を直接聞いて商品改善に活かしたり、ブランドの世界観をSNSやサイトを通じて一貫して伝えられるため、ファンを育てやすく、LTV(顧客生涯価値)向上にもつながります。
一言で言うと、D2Cは単なる販売ではなく、「ブランド体験」を重視したモデルです。
よくある質問②|小規模でもD2Cは成功できる?
小規模でもD2Cは十分成功可能です。むしろ、小回りの利くD2Cの体制は大きな強みです。
先ほど紹介した成功事例のブランドでいうと、COHINAやpairmanonが該当します。
また、少人数・少資本でも始められるのがD2Cの魅力です。
SNSを活用した集客や受注生産を取り入れれば、広告費や在庫リスクも抑えられます。
大手にはできない「ニッチに刺さる企画」や「個人に寄り添う発信」は、小さなチームのほうが得意な領域です。
コアなペルソナに深く共感される設計と、一貫したブランドストーリーがあれば、規模の大小に関係なくファンを増やし、収益を積み上げていくことが可能です。
よくある質問③|D2Cブランド立ち上げに必要な費用は?
D2Cブランドの立ち上げは、200〜300万円程度から可能です。
費用の内訳としては、商品サンプル製作、ECサイト構築(Shopifyなど)、商品撮影やデザイン、初回の小ロット生産、広告費などが挙げられます。
フルスペックで構築すれば数百万円かかることもありますが、ミニマムで始めるなら受注生産する方法も有効です。
最初から完璧を目指さず、最低限の製品で市場テストし、少しずつアップデートしていくアプローチが現実的で成功率も高まります。
まとめ:D2Cアパレルブランドの成功事例を把握しよう
D2Cでアパレルブランドを始める際には、成功事例を把握し、実際に成功事例を活かすことが重要です。
本記事では、D2Cアパレルブランドの成功事例10選と共に、人気の理由やメリットなどを紹介しました。
D2Cビジネスは、購入者との距離が近く、それぞれのブランドの色や思いを伝えやすい販売形態である事で、これまでのモデルとは違った長所があります。
集客や信用を作るまでに時間が必要である点は難点ではあるものの、小規模なブランドでも大きな成長が期待しやすいです。
これからD2Cアパレルブランドの立ち上げを検討している方は、ぜひ本記事を参考に、D2Cアパレル事業の成功を目指しましょう。
D2Cでアパレルブランドを始めたいけれど、何から手をつければ良いかわからない方へ。idiomでは商品設計からEC構築、SNS戦略、マーケティング施策まで一貫した支援を行っています。
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